西宮紅茶の取り組み
1.環境問題への取り組み
~オリーブの木の植樹~

オリーブオイルは、スペインやイタリアなど地中海の沿岸で、世界の約6割が生産されています。しかし、最近は気候変動の影響で不作が続き、世界的に供給が追いつかない状況になっています。
さらに、イタリアではオリーブの木を枯らしてしまうとピアス病原菌の感染が起きており、今後50年間で最大52億ユーロもの経済不安が出ると予測されています。 それに加えて、多くのオリーブの木が植えられてから長い月が経ち、老木化が進んでいるために、生産量にも影響が出ています。
オリーブオイルは私たちの食卓に欠かせない存在ですが、今後ますます貴重なものになるかも知れません。

当社でピアス病菌の被害が深刻だったイタリアの2つのオリーブ農園に、植樹を行いました。2024年度は合計500本を植樹しています。
オリーブの木は植樹することにより以下の効果が期待できます。
・CO²の吸収
オリーブの木は成長しながら二酸化炭素を吸収します。特に長寿命の木なので、長期的なCO₂の固定が期待できます。
・低農薬で栽培可能
オリーブの木は比較的病害虫に強く、農薬をあまり使わずに栽培できるため、環境負荷の少ない農業が実現できます。
・土壌の保護と砂漠化を防ぐ
根がしっかりとしっかりしているので土壌の浸食を阻止、乾燥地帯では砂漠化の進行を遅らせて遂行します。
・荒れた土地の緑化
土地や傾斜地にも根付くため、農業に適さない土地の活用が可能になります。

病気に強い品種を植えた為、今後厳しい環境下でも安定してオリーブオイルを生産できることが期待できます。
私たちは今後ともこの活動を続けていくつもりです。
2.アフリカ ケニアへ支援

ケニアは紅茶の輸出量世界一であり、生産量では世界三位の紅茶大国です。
ケニアの総人口の約7%、300万人を支えているお茶産業ですが、茶葉の収穫量の不安定さや、付加価値により農家の方々の収入も低収入で不安定ということが課題に残っています。
そのためケニアの茶葉が安定的に供給できるように当社ではプロジェクトを立ち上げ、2024年に現地へスタッフを派遣し安定的な栽培を行えるよう支援を行いました。
また当社では、売り上げの約10%を寄付することで、ケニアの子供たちが学校へ通いやすくなるような支援も行っております。

3.スリランカの紅茶農家との公正な取引

当社はスリランカの紅茶農家と取引をしております。
スリランカで紅茶を栽培されている方々が、安心して茶葉を作っていただけるためには、安定して茶葉を作れる環境を作ることが必要不可欠です。
スリランカは世界でも紅茶葉の生産が盛んな国の一つで、スリランカの農園でつくられた紅茶葉は質と香りがよく、多くの国で人気があります。

西宮紅茶にとってスリランカの茶葉は欠かせないものです。これからも安心して美味しい紅茶を作りを継続していくために、当社ではサステナビリティが話題となる以前から、スリランカの農園の方々と公正な取引を行っております。