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アロマキャンドルの正しい使い方

アロマキャンドルの使い方のコツ
アロマキャンドルを安全に楽しむためには、正しい使い方を知ることが大切です。ここでは、置き場所、芯の長さ、燃焼時間、換気の4つのポイントについて解説します。
適切な置き場所
アロマキャンドルを置く場所は、安全性に直結する重要な要素です。平らで安定した場所に置きましょう。傾斜のある場所や不安定な家具の上は避け、地震などで倒れて火災の原因となる危険性を減らすことが重要です。キャンドルホルダーを使用する場合は、ホルダー自体も安定しているか確認しましょう。燃えやすい物の近くは避けましょう。
カーテン、紙、布製品、木製家具など、万が一、キャンドルが倒れた場合に引火する危険性があります。周囲に可燃物がないか、十分な距離を確保しましょう。ドライフラワーやリースなどの装飾品も燃えやすいので、近づけすぎないように注意が必要です。
風の当たる場所は避けましょう。窓の近くやエアコンの送風口付近などは、炎が不安定になり、カーテンなどに引火する危険性があります。また、風が強いとロウが早く溶けてしまうため、キャンドルの寿命を縮めることにもなります。子供やペットの手の届かない場所に置きましょう。
小さなお子様やペットがいる場合は、好奇心で触って火傷をしたり、倒して火災になったりする危険があります。安全のために、高い場所に置く、キャビネットにしまうなど、手の届かない場所に保管することが大切です。
芯の長さ
芯の長さは、炎の大きさ、ススの発生、キャンドルの燃焼時間に影響します。点火前に芯の長さを5〜6mmにカットしましょう。芯が長すぎると炎が大きくなり、ススが発生しやすくなります。
ススは壁や天井を汚すだけでなく、空気中に有害物質を放出する可能性もあるため、適切な長さに整えることが大切です。専用の芯切りバサミやピンセットを使うと、安全にトリミングできます。
キャンドルを灯すたびに芯の長さを確認し、必要であればトリミングしましょう。芯が長くなっていると、炎が大きくなりすぎて危険なだけでなく、ロウの消費も早くなってしまいます。
トリミングで切った芯のカスは、ロウの中に落とさないように取り除きましょう。燃焼中に異臭が発生したり、炎が不安定になる原因となる場合があります。
1回1時間以上はつけておこう
適切な燃焼時間を守ることは、キャンドルを長く楽しむために重要です。1回あたり1時間以上燃焼させましょう。アロマキャンドルの表面全体が溶ける目安は約1時間です。
表面のロウが均一に溶けるまで燃焼させることで、トンネル現象(中心部分だけ深く溶けてしまう現象)を防ぐことができます。トンネル現象が起こると、ロウが偏って残り、香りが均一に広がらなくなる可能性があります。
一度に長時間燃焼させ続けるのも、キャンドルや容器に負担をかけるため避けましょう。一般的には、3~4時間程度を目安にすると良いでしょう。キャンドルの種類や大きさによって最適な燃焼時間は異なるので、製品の説明書を確認することをおすすめします。
燃焼中は、キャンドルから目を離さないようにしましょう。万が一、異常な炎の大きさや煙が発生した場合に、すぐに対応できるよう、常に注意を払いましょう。
換気
アロマキャンドルを燃焼させる際は、必ず換気を心がけましょう。密閉された空間で長時間キャンドルを燃焼させると、一酸化炭素が発生し、中毒を起こす危険性があります。少量であっても、換気は必須です。
1時間に1回程度、窓を開けるなどして換気をしましょう。換気扇を回すだけでも効果があります。換気の頻度や時間は、部屋の広さやキャンドルの大きさ、種類によって調整しましょう。
換気が不十分だと、頭痛やめまいなどの症状が現れる場合があるので、注意が必要です。換気は安全面だけでなく、香りを楽しむ上でも重要です。
香りがこもりすぎると、心地よさを感じにくくなるだけでなく、気分が悪くなる可能性もあります。新鮮な空気を取り入れることで、より快適にアロマキャンドルを楽しめます。
アロマキャンドルを長く楽しむためのコツ
アロマキャンドルを長く楽しむためには、正しい使い方だけでなく、適切なメンテナンスも重要です。ここでは、火の消し方、溶けたロウの処理、保管方法の3つのポイントについて解説します。
火の消し方
息を吹きかけて消すのは避けましょう。ロウが飛び散ったり、煙やススが出やすくなり、香りの質を損なう可能性があります。また、熱いロウが飛び散って火傷をする危険性もあります。専用のキャンドル消し具であるスナッファーを使うのが最もおすすめです。
スヌーファーをロウの表面に近づけ、芯を覆うようにして火を消すと、煙やススを抑え、ロウの飛び散りを防ぎます。
スヌーファーがない場合は、ピンセットを使って、火がついている芯の部分をピンセットでつまみ、溶けたロウの中に芯を浸して火を消す方法も有効です。火を消した後は、芯が真っ直ぐになっているか確認し、曲がっていたら優しく修正しておきましょう。
溶けたロウの処理
火を消した後、芯の周りに溶けたロウが溜まっている場合は、ティッシュペーパーやキッチンペーパーなどで優しく吸い取りましょう。
ロウが固まってしまう前に処理することで、芯がロウに埋もれて火がつきにくくなるのを防ぎ、次回の使用をスムーズにします。
また、溶けたロウがキャンドルの側面に垂れて固まっている場合は、温めたティッシュペーパーやドライヤーの温風で優しく溶かし、拭き取ると綺麗に除去できます。
ロウを排水口に流すのは絶対に避けましょう。ロウが排水管内で固まり、詰まりの原因となる可能性があります。ロウの処理は、キャンドルの寿命を延ばすだけでなく、安全な使用にも繋がります。
保管方法
直射日光や高温多湿を避け、涼しい場所に保管しましょう。温度変化の激しい場所は避け、冷暗所での保管が理想的です。
ロウが溶けたり、変形するのを防ぎ、香りの劣化も最小限に抑えられます。また、ホコリや汚れが付着すると、キャンドルの燃焼に影響を与える可能性があります。
ホコリを防ぐために、蓋付きの容器に入れるか、布などを被せて保管するのがおすすめです。複数のキャンドルを保管する際は、香りが混ざらないように、それぞれを個別に包装するか、十分な間隔を空けて保管しましょう。適切な保管方法で、キャンドルの品質を長く保ち、次回の使用時にも最高の香りを楽しむことができます。
アロマキャンドル使用上の注意点
キャンドルを使用していると、時にはトラブルに遭遇することもあります。適切な対処法を知っておくことで、安全にキャンドルライフを続けることができます。代表的なトラブルとその解決方法について見ていきましょう。
炎が大きくなりすぎた時の対処法
キャンドルの炎が急に大きくなってしまった場合は、冷静な対応が必要です。まず、周囲に燃えやすいものがないことを確認します。
炎が大きくなる主な原因は、芯が長すぎることや、空気の流れが強いことです。このような場合、決して息を吹きかけたり、水をかけたりしてはいけません。
代わりに、スナッファーがあれば、それを使って慎重に消火します。スナッファーがない場合は、耐熱性のある大きめの皿やボウルで、上からゆっくりと覆うようにして酸素を遮断します。その際、急な動きは避け、ゆっくりと確実に行動することが重要です。
消火後は、芯の長さを適切な長さまでカットし、設置場所の空気の流れも見直すことで、再発を防ぐことができます。
芯のトラブルへの対応
キャンドルの芯に関するトラブルは比較的多く発生します。芯が埋もれてしまった場合は、完全に冷めるのを待ってから、爪楊枝やピンセットで慎重に掘り出します。
この時、周囲のロウを温めすぎると全体が溶けてしまうので、室温で少しずつ作業を進めます。また、芯が折れてしまった場合は、周りのロウを溶かしましょう。その後、溶けたロウを処分します。もし芯が全くない場合は、新しく芯を入れなおす必要があります。
キャンドルの表面が凸凹になってしまった場合は、ドライヤーの温風で表面を少しだけ溶かし、平らになるよう整えることもできます。ただし、この方法は熱で溶けすぎる可能性があるため、慎重に行う必要があります。
消火直後の煙と匂い対策
キャンドルを消すと、どうしても煙や匂いが出てしまうものです。でも、正しい消し方をすれば、その量を大幅に減らすことができます。専用の消火器具であるスナッファーがなくても、ピンセットや割り箸を使って、芯を溶けたロウの中にそっと押し込むように消すと、煙が少なくて済みます。
それでも少しは煙が出てしまうので、窓を開けて換気をする必要があります。ただし、一気に強い換気をすると、かえって煙が部屋中に広がってしまうので要注意。ゆっくりと空気を入れ替えるのがコツです。
また、芯が黒く焦げてしまっている場合は、次回使う前にその部分を切り取っておくと、点火時の煙も少なくなります。これだけでも、部屋の空気がずっとクリーンに保てますよ。
キャンドルの品質が下がる
息を吹きかけて消す行為は、キャンドル自体の品質も低下させてしまいます。まず、急激な息により、芯が焦げて黒くなってしまう可能性があります。焦げた芯は、次回の点火時に煙が出やすくなり、不快な臭いの原因となりますので息を吹きかけて消すのはやめましょう。
また、アロマキャンドルの場合、本来の香りに焦げ臭さが混ざってしまい、せっかくのアロマの効果が損なわれてしまいます。さらに、息を吹きかけることで、溶けたロウの表面に細かい波紋ができ、固まった後の見た目も損なわれます。
また、強い息は芯を倒してしまう原因にもなり、そのまま固まってしまうと、次回の点火が困難になることもあります。キャンドルは見た目の美しさも大切な要素です。息を吹きかけることで、その美しさが損なわれてしまうのは残念なことです。